次世代NMR
 ワーキンググループ

AU programはTopSpinで実行するときには、テキストにてソースコードを記述し、そのあとでCコンパイルが必要である。edauコマンドを使用して作成や修正をするのが良いだろう。新規で作成するときには、edau -> file -> Newから作成する。ソースコードをファイルで入手した場合には、userディレクトリ(topspin_home/exp/stan/nmr/au/src/user など)に保存してからedauで開いて確認すると良いだろう。

logbook

1st draft 2021.7.20
last update 2021.7.20

 現地でのローカル利用においては利用者全員に測定のログ情報を記載いただいている。リモート測定においては、記載すべき情報をファイルとして出力/保存することをお願いしている。
 BSMSからLockの情報を抜き出す。Lock情報は、同じサンプルを再測定するときなどにシム状態やサンプル状態を把握するために有用であるし、Field値は磁石の恒常的な状態を把握する上で必要である。
 基本情報は今アクティブになっている実験領域の情報も付記することにした。
 このコマンドでは書き出すことができないLockLevelや測定情報等のコメントのための欄も作成した。ただし、これらはあまり書いてもらえていない。
 
 GetBsmsの記述方法が、TopSpin 3.2と4.0以降とで異なるため、2種類を作成した。

 TopSpin 3.2用
 TopSpin 4.1用

Pythonプログラムはインタープリタ型、つまりはコンパイル操作を必要としない。ルーチンで使用する設定変更箇所を簡易にプログラム化することができ、測定者や管理者を助けてくれる。日常的に使用している操作は、そのほぼ全てを自動化させることができる。AUプログラムでしかできないことも、ままある(shim値変更を含むBSMS設定)が、大抵の場合、Pythonプログラムで要件を満たすことができるだろう。AUプログラムのとき同様に作成/管理にはedpyコマンドが便利だろう。

nhsqc

1st draft 2021.7.20
last update 2021.7.21

 N標識タンパク質サンプルを用意できた測定者が、初めてBrukerの装置を使用するとき、どのHN-HSQCパラメータを使用すれば良いか迷うことは多い(というか、ほぼ必ず迷うだろう、F3が15N用であることすら知らない場合にはN標識サンプルでHC-HSQCを測定したりもする)。また、getprosol 1Hも忘れがちな操作である。さらには、装置管理者が、個々の装置に最適化した水消し条件の設定であったり、新しいパルスシークエンスの利用などを提供したとして、それらを装置利用者全員に周知徹底させる作業は煩雑になりやすい。
 このnhsqcのPythonプログラムでは、現在のP1値等の引き継ぎ、オススメのパルスパラメータ選択、getprosol 1Hの自動実行が含まれている。また、15NのR2-dispersion実験のために15Nパルス幅校正をHN-HSQCベースで行うためのN_Calib_WGも選択肢に含ませた。

 TopSpin 3.0以降 

 原作者未承諾につき、非公開。


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