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チュートリアルコース
本コースについて 昨年度のNMR討論会より開催され、非常に好評でしたチュートリアルコースを、本年も討論会に先立ち開催致します。NMRの歴史から、最近の進歩・動向までを3名の先生方にレビューして頂きます。
学生・若手研究者を主な対象としておりますが、一般の方の参加も歓迎いたします。
概要
日時 2007年9月10日(月)13:00〜18:00
会場 北海道大学百年記念会館
札幌市北区北8条西6丁目 JR札幌駅北口から徒歩6分
北海道大学正門より入構後直進して右手側 付属図書館手前の赤レンガの建物
参加登録 参加希望の方は、9月9日(日)までに所属,氏名をnmr@mail.sci.hokudai.ac.jp宛てにご連絡ください.
なお会場に定員がございますので,事前にお申し込みがない場合は参加をお断りする可能性もありますのでご了承ください.
費用 無料
プログラム(予定)
13:00〜14:30  児嶋 長次郎 先生「溶液NMRの最新基盤技術」
(概要)溶液NMRの基盤技術のうち最近急激に進歩しているものを選び,基礎から最先端技術(最新論文)までを概説します.現時点で予定している内容は,以下のようなものです.「最新ハードウエアの動向」「周波数スペクトルを得るためのデジタルデータ処理の基礎」「多次元NMR高速測定法のすべて」「NMRサンプルの調製法―タンパク質の選択標識を中心に」 他にNMR討論会で実際に発表される演題から興味深いものを何件か取り上げ,そのバックグラウンドと研究内容を簡単に紹介します.
14:40〜16:10  池上 貴久 先生「溶液NMRの最新技術の生体分子への応用」
(概要)現在のところ,ご紹介する予定としての研究題材は,以下のようなものです.「遅い運動性を検出するための緩和速度の解析」「残余双極子相互作用のさらなる展開」「回転拡散の異方性によるドメイン間の相対配置(運動)の決定」「常磁性金属を利用しての構造の動的性質の検出」「交差相関緩和による相互作用する交換系での二面角度情報の取得」「スピン状態選択的磁化移動(TROSY)の発展」
また,NMR討論会で実際に発表される演題から興味深いものを何点か取り上げ,ご紹介したいと思います.昨年度は「難解」であったという感想を踏まえ,今回は院生も対象とすることを想定し,いずれの題材も,最初に簡単な原理の解説を,後にその応用例としての論文をご紹介します.(まだ予定ゆえ,多少の変更につきましては,ご容赦ください).
16:20〜17:50  寺尾 武彦 先生「NMRはいかに創られたか」
(概要)教科書では長年にわたって積み重ねられた多数の研究成果を簡潔に整理し,系統的に淡々と記述されている.しかし,その裏には先人たちの血のにじむような努力や映画顔負けのドラマが潜んでいる.本講演では時代を画したNMRの研究にスポットを当て,どのような時代背景の下でどういう教育・研究歴を持った人物が何をきっかけに歴史的な発想を得て,どのような困難に出くわしてどのように解決して研究を完成させたかを可能な限り掘り起こし,人間的なエピソードを含めて述べる予定である.今回はNMRの発見前後に焦点を当てる.若い方々が話しの中から“科学する”ということはどういうことなのかを感じ取って頂ければ幸いである.

チュートリアルコース 問い合わせ先
北海道大学大学院理学院生命理学専攻
生命解析科学講座分子生命科学研究室
相沢智康
E-mail: aizawa@sci.hokudai.ac.jp